ジェルネイル施術中に爪が痛くなることは珍しくありません。その理由はさまざまで、施術中の過剰な圧力や不適切なオフの仕方、または施術者の技術不足などがあげられます。痛みを軽減するには、正しい施術法や適切なアフターケアが必要です。そこで本記事では、痛みの原因と対処法などについて紹介します。
なぜジェルネイル施術中にジンジンと痛むのか
ジェルネイル施術中に爪がジンジンと痛む理由はいくつかあります。
以下で主な原因をみていきましょう。
硬化する際にジンジン痛む
まず、硬化する際に痛む場合、それは硬化熱によるものです。
ジェルはライトによって硬化する際に化学反応が起こり、その際に熱が発生します。この熱は硬化の際に必ずおきるものであり、ゼロにすることはできません。これは、爪が厚い人であれば、あまり熱を感じることがなく、爪が薄い人ほどこの硬化熱を強く感じる傾向があります。
ジェルをのせた爪が痛む
ジェルをのせた爪が痛む場合、これはジェルの収縮によるものです。
ジェルは硬化するときに縮みながら固まる性質があり、そのため本来の爪の形とは異なる形になることで痛みが生じることがあります。痛みとまではいかなくても違和感を感じる方は少なくないでしょう。
甘皮処理をした時に痛む
甘皮処理をした時に痛む場合、これは甘皮を適切に処理していないことが原因です。
甘皮を柔らかくできていない、プッシャーで力を入れすぎてしまう、またはニッパーで甘皮を過剰にカットしてしまうと、痛みや違和感が生じることがあります。とくに、セルフで甘皮処理をおこなう際には、ニッパーの取扱いに注意しましょう。
ジェルネイル施術中に爪が痛くなったときの対処法
セルフでもサロンでもジェルネイル施術中に爪が痛くなったときは、以下の対処法を試してみてください。
ライトから手を抜く
まず、硬化中に痛む場合は、我慢せずにすぐにライトから手を抜くことが重要です。
ジェルが硬化する際に発生する熱で痛みを感じたら、すぐにライトから手を出して照射を止めましょう。これはセルフで施術している場合でも、サロンで施術してもらっているときでも同様です。
一度ジェルが硬化されてしまえば、熱を感じることはほとんどないので痛みや熱が引いたら、再びライトに手を入れて硬化を続けることができます。
また、サロンでは、あらかじめ「熱かったら手を抜いてくださいね」と言ってもらえることも多いので、我慢せずにライトから手を抜くことが大切です。
硬化熱軽減ライトを使う
次に、硬化熱を軽減するためには、硬化熱軽減ライトを使うことも有効です。
セルフで施術する場合、硬化熱軽減ライトに変えることで痛みを和らげることができます。硬化熱軽減ライトは、通常のライトよりも出力を抑えたローヒートモードを搭載しており、ジェルの硬化には少し時間がかかりますが、爪への負担を軽減する効果があります。
ただし、ライトを変えられるのはセルフでおこなっている場合のみであるため、サロンの場合はあらかじめ痛みを感じやすいことなどを相談しておくとよいでしょう。
ジェルネイルで爪が痛くならないようにするためには
ジェルネイルを楽しむためには、できるだけ痛みを感じずに施術できることが理想です。
そこで最後に、ジェルネイルで爪が痛くならないようにするためのポイントを紹介します。
爪に栄養を与える
まずは、爪に栄養を与えることが大切です。
痛みを感じやすい爪は、爪が薄くなっており皮膚に刺激が伝わりやすいことが原因。このような爪には、ケラチンやアミノ酸などの成分が配合された爪用美容液を使うことがおすすめです。ハンドクリームのように、こまめに爪に塗布して、傷んで薄くなった爪をケアしましょう。
一度ジェルネイルをお休みする
次に、ジェルネイル自体を一度お休みすることも考えましょう。
爪の健康を取り戻すためには、ジェルをお休みする期間が必要です。一般的な目安は3~4か月。手の爪は生え替わるまでに3〜4か月程度かかるため、この期間はジェルをお休みしてマニュキュアなどに変えて楽しむことが良いでしょう。
丁寧なオフを心がける
また、ジェルネイルのオフの際にも注意が必要です。
サロンでは、プロのネイリストがオフしてくれますが、セルフでおこなう際には丁寧さが求められる工程です。爪が一番ダメージを受けるのがオフの時であり、オフに使うアセトンは脱脂効果が強く、爪や爪周りの皮膚を乾燥させる可能性があります。
また、オフ後には爪周りにオイルを塗って乾燥対策をすることがおすすめです。乾燥を防ぐことで爪の健康を保ち、痛みを予防することができます。
まとめ
ここまで、ネイル施術中に爪が痛む原因や対処法、痛くならないためのケア方法を紹介しました。硬化中の熱やジェルの収縮、過剰な甘皮処理が痛みの原因となりますが、その際にはライトから手を抜いたり、美容液で爪をケアすることが効果的です。また、ジェルネイルを定期的にお休みし、爪に休息を与えることも大切。爪の健康を保ちながら美しいジェルネイルを楽しむために、適切な知識とケアが必要です。しっかりとしたアフターケアをおこない、痛みを軽減し爪に優しいネイルライフを送りましょう。