ネイリストを目指す際、知識や技術を習得するためには、美容専門学校やネイルスクールへ通います。しかし、職業訓練校でも学べることをご存知でしょうか。
美容専門学校やネイルスクールに通うよりも、値段を抑えながらネイルについて勉強ができます。独学だとできない仲間も見つけられます。
本記事では、職業訓練校のネイリスト養成コースについて、詳しく解説します。ネイリストを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
職業訓練校でネイルが学べる
ネイリストになるためには、一定の知識や技術が必要です。独学でも学べますが、わからないことを質問できる環境があると、学び続けられます。
国の制度である職業訓練校でも、ネイルの勉強ができることをご存知でしょうか。ここでは、職業訓練校のネイリスト養成コースについて解説します。
そもそも職業訓練校とは
職業訓練は、ハロートレーニングと呼ばれることもあります。求職者が、仕事をする上で必要な知識や技術を身につけるために用意されている制度です。
職業訓練は、原則無料で受けられます。しかし、長期コースになると、有料になる場合もあります。
また、テキストや試験の受験料は自己負担です。無料で講座が受けられるので、就職に向けてスキルアップしたい方におすすめです。
職業訓練校でネイルを学ぶ条件
職業訓練校でネイルを学ぶためには、条件があります。たとえば、ハローワークに休職申し込みをしていたり、労働の意思があって仕事を探したりしていることです。
職業訓練校で学べる人の条件を満たしていれば、講座を受けられる可能性があります。労働の意思があっても、ハローワークが認めなければ、講座は受けられません。
また、講座の内容が、就職に必要だと判断される必要があります。詳しい条件については、近くのハローワークで確認してみましょう。
職業訓練校で学べるネイルの知識
職業訓練校のネイリスト養成コースでは、学科と実技のどちらも学べます。ネイリストに必要な基礎知識から、スカルプや3Dアートのスキル習得などが目指せます。
コースの内容には、職場見学や職場実習なども含まれています。ネイリストだけではなく、社会人として必要なスキルも身につくでしょう。
ネイリスト育成コースは、3〜6ヶ月ほど通います。基本的には、平日の朝〜夕方にかけて講習を受けます。
ただし、受講期間や受講時間は地域によって異なるため、近くのハローワークで確認しておくとよいでしょう。
受講終了後に目指せる資格には、ジェルネイル技能検定やネイリスト技能検定などがあります。就職へのサポートも受けられるので、安心です。
職業訓練校でネイルを学ぶメリット
職業訓練校でネイルを学ぶと、どのようなメリットがあるのでしょうか。スクールに通うなど、ネイルを学ぶ方法は1つではありません。
数ある勉強方法の中で、職業訓練校を選ぶメリットについて解説します。
ネイルに必要なスキルが無料で学べる
職業訓練校の大きなメリットは、ネイルについて無料で学べる点です。テキスト料や検定の受験料はかかりますが、講座は無料で受けられます。
美容専門学校へ通うとなると、200〜300万円ほど必要です。スクールや課程によっても異なりますが、安くても100万円はかかると言われています。
それに比べて職業訓練校は、基礎知識や技術を無料で習得できます。費用を抑えてネイルについて学びたい方におすすめです。
また、要件を満たせば、給付金を受け取りながら通えます。
ネイリストを目指している人と出会える
職業訓練校は、夢を目指している人が集まる場所です。同じコースを受講している人は、同じ夢を持っている人たちです。
ネイリストを目指す仲間ができ、切磋琢磨しながら学べます。同じ講座を受講しているため、情報共有をしたり、教えあったりもできます。
同じ目標を持った仲間がいることは、モチベーションアップにもつながるでしょう。ネイリストを目指す仲間は、独学だと見つかりにくいです。
就職までのサポートが受けられる
職業訓練校は、就職をするために必要な知識や技術を身につける場所です。そのため、学んだスキルを活かせる職場に就けるよう、さまざまなサポートが受けられます。
先述したとおり、コースの内容には職場見学や職場実習が含まれています。ハローワーク職員によって、就職のサポートが受けられる点は求職者にとってメリットになるでしょう。
求人の検索や応募、面接対策などもおこなっています。未経験の職種を目指す際、一人だと不安に感じることもあるでしょう。
そこでサポートをしてくれる人がいると、安心して就職活動ができます。また、一人で就職活動をするより、効率的に活動できます。
ハローワークでしか掲載されていない求人にも応募可能です。
職業訓練校でネイルを学ぶデメリット
職業訓練校でネイルを学ぶには、メリットだけではなく、デメリットも存在します。受講をする前に、デメリットも知っておくとよいでしょう。
職業訓練校で、ネイリスト養成コースを受講するデメリットについて解説します。
人気のある講座は倍率が高い
職業訓練校の講座は、受講できる人数が決まっています。職業訓練校が設定している受講者数を上回る応募があった場合は、選考試験がおこなわれます。
そうなった場合、希望するコースを受講するためには、試験に合格しなければなりません。試験に合格できないと、コースを受講できず、ほかの方法を探す必要があります。
そのため、希望をすれば必ず受講できるわけではないことを、頭に入れておきましょう。
学べる範囲は初級〜中級
職業訓練校で習得できるスキルは、初級〜中級レベルであることが多いです。たとえば、ネイリスト技能検定1級やジェルネイル技能検定上級などは、習得が難しいです。
これらの検定は、高度な技術と知識が求められます。そのため、無料で受けられる職業訓練校の講座では、学べない可能性があります。
また、ネイリストとして就職する際、中級以上のレベルが求められることが多いです。そのため、職業訓練校で受講したからといって必ずサロンへ就職できるわけではありません。
ネイルサロンへの就職を目指すためには、上級レベルの検定を受けておくとよいでしょう。
職業訓練校のネイリスト養成コースでは、ネイリスト3級やジェルネイル技能検定初級までの内容を学びます。そのため、中級以上の検定を受ける際は、独学となります。
講座を受講したあとのギャップを減らすために、このようなデメリットがあることを頭に入れておいてください。
講師によってレベルに差がある
職業訓練校で講師をしている人には、ハイレベルな人から資格を持っているだけの人もいます。そのため、講師によって講座の内容レベルに差が出ます。
職業訓練校で募集する講師は、現場経験がなくても応募できるからです。講師によって、内容レベルが異なりますが、自分では講師を選べません。
レベルの高い講師の講座を受講したくても、自分で選べない点はデメリットになるでしょう。また、受講前に講師のレベルを調べることも難しいです。
講座を受講しないと講師のレベルは把握できません。
まとめ
未経験からネイリストを目指す場合、職業訓練校のネイリスト養成コースもおすすめです。職業訓練校であれば、無料で講座を受講できます。
テキスト料や検定受験料は発生しますが、講座自体は無料です。美容専門学校やネイルスクールへ通うよりも、費用を抑えながらネイルの勉強ができます。
もちろん、メリットだけではありません。人気のある講座は倍率が高く、選考試験を通過しないと受講できません。
また、職業訓練校で学ぶ内容は、初級〜中級レベルです。サロンへ就職する際に、有利になるレベルではないこともデメリットになります。
ネイリストを目指すために、スクールを探している方は、ぜひ弊社へお問い合わせください。